2024年4月から放送がスタートしたNHK連続テレビ小説『虎に翼』。
舞台は、男性優位の思想が色濃く残る昭和初期の日本。
日本初の女性弁護士から裁判所長になり、❝女性の法学の道❞を切り開いた人物・猪爪寅子を主人公とした、リーガルストーリーです。
ドラマを視聴した方は、昭和初期の日本、特に舞台となる四谷近辺の街並みが見事に再現されていることに驚かれた方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな気になる撮影場所の中でも「どこに登場したのかわからない…!」と話題になっていた、愛知県知多郡東浦町のロケ地に焦点を当てて、詳しい場所と登場シーンを調べてまとめました。
\この記事を読んでわかること/
・朝ドラ『虎に翼』に登場する、東浦町のロケ地はどこ?
・大生紡績工場跡地が登場するシーンは?
・東京地方裁判所や鶴舞公園など、その他撮影場所も
虎に翼(朝ドラ)結婚式の歌はモンパパ!歌詞の内容と寅子の怒りの理由も
ロケ地の橋は長池見附橋!舞台は四谷なのになぜ?意外な史実が判明!
虎に翼:東浦町のロケ地は大生紡績工場跡地!
東浦町の撮影場所はどこ?
いよいよ本日より
— 伊藤沙莉 (@SaiRi_iTo) March 31, 2024
連続テレビ小説「虎に翼」が
スタート致します。
昨年9月末から始まった撮影も
折り返しになりました。
全てがあっという間ですが
チーム楽しく過ごした時間の中で
紡いできた大切な一つ一つを
皆様にお届けできること
本当に幸せに思います。
是非楽しんでください!#虎に翼 pic.twitter.com/9aHmD7sy5c
ドラマ『虎に翼』は、かつて実在した法曹家・三淵嘉子さんをモデルとして創作された物語で、のちに女性初の裁判所長となる猪爪寅子(いのつめとらこ)の半生を描いた作品です。
明治大学女子部法科を総代で卒業し、日本初の女性裁判所長となった三淵嘉子さん。
ドラマの主人公が進学する予定の明律大学女子部法科は、三淵さんが通われた明治大学女子部をモデルにしているそう。
物語は現在の東京都千代田区(御茶ノ水・四谷)近辺を舞台に進行していきます。
撮影は2023年9月からスタート💡
放送開始後には当時近代化が少しずつ進んでいた御茶ノ水・四谷周辺を見事に再現した風景に称賛が集まっています。
ドラマのオープニング(クレジット)には、ロケ地・撮影の協力場所が掲載されるのがお決まりですが、そのなかに「愛知県知多郡東浦町」の名前がありました。
虎に翼、クレジットに知多郡東浦町あったけど何処で撮影したんだろう
— えりー🐈 (@erimarun) April 1, 2024
調べてみたところ、愛知県知多郡東浦町で『虎に翼』の撮影に使用された場所は、
大生紡績(たいせいぼうせき)工場跡地
であることが判明しました💡
【 #風のカメラ 5minutes photofiller】
— メディアスチャンネル (@Medias12ch) March 14, 2023
#東浦町 にある #大生紡績 跡地を #4Kカメラ で撮影するシリーズ3作目です
当時の生活の様子を残す貴重な産業遺産となっています
3月15日より #49 東浦町 大生紡績工場3
【TV】毎日 6:20~、土曜 19:55~ほか
【youtube】https://t.co/zDr9FIMyUW pic.twitter.com/KMkoFxzowr
名称:大生紡績工場跡地
所在地:愛知県知多郡東浦町
アクセス:愛知県知多郡東浦町生路池下90
JR東浦駅の東側に位置。
※個人的に跡地に入ることはできませんが、公道からも外観を眺めることは可能です。
なんだか聞き慣れない名前の施設ですが、一体どんな場所なのでしょうか?
大生紡績工場跡地はどんな場所?
大生紡績株式会社は、1919年(大正8年)年に設立された紡績会社です。
愛知県知多郡東浦町は古くから織物業で栄えた土地で、最盛期には168軒もの織物工場が稼働していました。
大生紡績工場跡地も、当時東浦の地で繫栄していた、織物工場のひとつだったのです。
1950年(昭和25年)に朝鮮戦争が勃発すると、“ガチャマン特需”と言われる好景気に突入。
織物産業の需要が急激に上昇し、東浦の町も大いに活気づきました。
ガチャマン特需とは?💡
朝鮮戦争を機に発生した景気拡大現象。
「(織機を)ガチャンと織れば万の金が儲かる」という意味でつけられた特需の呼称。
雇用者の数も一気に増え、多い時では600人以上の従業員を抱えていたため、敷地内には社員寮(男子寮・女子寮)が建設され、今でもその外観を残しています。
現在はかなり老朽化が進んでいて、壁や屋根に穴が開いて吹き曝しになっていたり、一部崩落している個所などもあります。
ちなみに、内部は手を加えずに当時のままになっているそうです。
事務所には出稼ぎの女性を募集するチラシが置いてあったり、社員寮の個室には吉永小百合さんのポスターが貼ってあるなど、当時の流行や時代背景を知ることができる貴重な遺産となっています。
工場自体は1992(平成4)年に閉鎖されており、いまはその大部分が廃墟となっています。
しかし、現在でも紡績会社自体は現存しており、一部の施設は倉庫などとして貸し出しも行っているようです。
登場場面はどこ?
『虎に翼』のなかで、大生紡績工場跡地が撮影に使用された場面は、具体的にどういったシーンだったのでしょうか。
調べてみたところ、以下の場面で登場していたことがわかりました。
第1週 1話
■第1週第1話
時は昭和21年。
寅子が法曹会館へ向かう途中に、一瞬だけ映った背景。
戦争に敗れ、荒廃した街を表現する風景として登場していました。
これには一瞬過ぎて気づかなかった人も多いのではないでしょうか。
『虎に翼』では、ほかにも、建物の色(御茶ノ水にあるニコライ堂)を褐色にして背景に合成するなど、当時の景色を再現するため、かなり細かいところまで作りこまれている場面が多数あります。
第8週 37話
■第8週37話
どこか遠いところで聞こえていた戦争が身近なものにあり、お国の為に戦うのが正義だといった社会的風潮が高まっていきます。
そんななか、寅子がはるからの言いつけで父の工場へ行く途中に通りかかる、軍隊を称える祭りの会場として登場しました。
第8週 40話
■第8週第40話
戦火が街中にも迫るなか、住民たちはいざという時のため、バケツリレーなどの消火訓練にいそしむようになります。
この訓練の際の背景として登場していました。
第1話で、敗戦後の日本の荒廃ぶりを象徴する風景として、撮影に使用された大生紡績工場跡地。
戦争が終わり、再び弁護士として再起していく寅子の姿が描かれるにあたって、今後の放送でも再び登場することが予想されます。
新たな登場シーンが判明次第、随時コチラの情報を追記していきます📝
その他撮影場所まとめ
『虎に翼』では、東浦町以外にも昭和初期の東京を再現するため、様々な場所で撮影がおこなわれています。
以下では、ドラマのメインとなるロケ地をいくつかご紹介します💡
名古屋市政資料館
寅子が初めて裁判を傍聴しに訪れた「東京地方裁判所」は、
愛知県名古屋市にある、名古屋市政資料館
です。
NHKの朝ドラ「虎に翼」のロケ地となった、名古屋市政資料館。建物も内装も重厚感があふれる、この建物。それでいて、入館料は無料。この機会に、一度訪ねてみてはいかがでしょうか(^^♪
— てっちゃん@aichi_mof_vol (@ae01152751) April 8, 2024
さて、今日はこれでおやすみなさい。#虎に翼 #名古屋市市政資料館 pic.twitter.com/7NyDpuJ88B
重厚感のある内装がとても素敵な建物ですね!
施設名:名古屋市政資料館
所在地:愛知県名古屋市東区白壁1丁目3
建物の内部だけではなく、作中ではその外観も登場していました。
趣ある名古屋市市政資料館の建物は、大正11年(1922年)に建てられたもので、現在は国の重要文化財に指定されています。
鶴舞公園
寅子と花岡悟(岩田剛)が待ち合わせをしていた公園は、
愛知県名古屋市昭和区にある、鶴舞公園
です。
敷地の中央にある噴水塔は、この公園のシンボルでもあります。
劇中では、空襲で塔の上部が破壊されてしまったという設定になっており、手前にがれきの一部が転がっている様子が描かれていました。
施設名:鶴舞公園
所在地:愛知県名古屋市昭和区鶴舞1
鶴舞公園での撮影は2023年12月中旬頃に行われたようで、その時期に目撃情報が多数寄せられていました。
今朝の話
— みるひ~ (@santa_dx) December 14, 2023
鶴舞公園の噴水塔あたりを封鎖してなにかやってると思ったら、どうやら何かの撮影やってたみたい。話に聞くとNHKの朝ドラらしい。少し眺めてたら噴水の前で何か手に持った女性と戦争帰りっぽい姿の男性がすれ違うよなシーンを撮影してた。そのうち放映するんかな?
今、朝ドラ見てびっくり。
— Naho🇹🇭→🇯🇵 (@DJNAHO) April 1, 2024
先日出勤時に鶴舞公園通る時ドラマの撮影してて止められたのまさかの虎に翼だったとは。。。
明らかに昭和の衣装だからそうかなとは思ったけどまさか名古屋で撮影なんて。
明治村
寅子が通う女学校や、寅子の父親の勤務先など、作中で多数登場している街並みの撮影地は、
愛知県犬山市にある、明治村
です。
寅子が通う女学校は、明治村にある北里研究所本館・医学館
施設名:明治村
所在地:愛知県犬山市字内山1
博物館明治村は、愛知県犬山市にある野外博物館で、明治時代の歴史的資料の展示や街並みを再現したテーマパークです。
主人公・猪爪寅子が通う女学校の外観(北里研究所)や、父親が務める帝都銀行の外観(内閣文庫)について、こちらの施設が利用されていました。
ワープステーション江戸
昭和初期の街並みを再現した撮影場所は、
茨城県つくばみらい市にある、ワープステーション江戸
です。
施設名:ワープステーション江戸
所在地:茨城県つくばみらい市南太田1176
数々の時代劇で使用されてきたこちらのロケ地。
街並みはさながら江戸時代ですが、戦国から昭和まで幅広い時代設定に対応することができる野外ロケ施設です。
これまでにも、
『JIN-仁-』(江戸/幕末)
『るろうに剣心』(明治)
『大河ドラマが生まれた日』(昭和)
などの撮影に使用されています。
🐯 #トラつばメイキング 🪽
— 朝ドラ「虎に翼」公式(4/1放送開始) (@asadora_nhk) March 22, 2024
女子部メンバー&玉
クランクイン当日の様子をお届け!
最初は緊張していたみなさんですが、オフショット撮影時には楽しそうにポーズを決めてくださいました♪#朝ドラ #トラつば #伊藤沙莉 #土居志央梨 #桜井ユキ#平岩紙 #ハ・ヨンス #羽瀬川なぎ pic.twitter.com/kKNUOgtnqZ
ドラマ『虎に翼』でも、昭和の初期の街並みを再現するために使用されているようです。
名古屋市役所本庁舎
寅子が通う明律大学女子部の内観は、
愛知県名古屋市内にある、名古屋市役所本庁舎
です。
金のしゃちほこで有名な名古屋城三の丸に佇む、市役所本庁舎
施設名:名古屋市役所本庁舎
所在地:愛知県名古屋市中区三の丸3-1ー1
名古屋市役所本庁舎は、1933年9月(昭和6年)に竣工されました。
現在の庁舎は3代目であり、昭和天皇の即位を祝う記念事業として着手された特別な経緯があります。
2014年には国の重要文化財に指定され、都市景観重要建築物にも選ばれるなど、街のシンボルになっている建物です。
ドラマ『虎に翼』では、猪爪寅子がのちに通うことになる、明律大学の内観に使用されていました。
🐯 #トラつばプレイバック 🪽
— 朝ドラ「虎に翼」公式(4/1放送開始) (@asadora_nhk) April 2, 2024
桂場に続いて寅子の前に現れた、偉い感じの人👨🏻🏫
怒られるかと思いきや…「言いたいことがあれば言いたまえ」と優しい表情🙂
この方は一体…#朝ドラ #トラつば#伊藤沙莉 #仲野太賀 #松山ケンイチ #小林薫 pic.twitter.com/qqTezlln8k
寅子が佐田に弁当を届けたこの廊下と教室も…
明律大学は、のちに夫となる(と思われる)佐田優三も通った、2人を繋ぐ大切な場所。
名古屋市役所本庁舎も、今後たびたび登場する重要な撮影場所になりそうです。
まとめ
今回は、以下の内容についてご紹介しました。
・朝ドラ『虎に翼』に登場する、東浦町のロケ地は?
・大生紡績工場跡地の登場シーンは?
・東京地方裁判所や鶴舞公園など、その他撮影場所まとめ
ロケ地の橋は長池見附橋!舞台は四谷なのになぜ?意外な史実が判明!
虎に翼(朝ドラ)結婚式の歌はモンパパ!歌詞の内容と寅子の怒りの理由も

本記事は「ひみつのドラマ部屋」編集部が執筆いたしました。☆最新ドラマ情報を随時発信中☆視聴率推移やロケ地情報などのお役立ち情報を発信しています!!
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