アンチヒーロー最終回のネタバレ考察:裏切者は緑川!真犯人は誰?

アンチヒーロー

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2024年4月から放送がスタートした、日曜劇場『アンチヒーロー』


12年前に起きた冤罪事件、糸井一家殺人事件の真相に少しずつ近づいていく明墨達ですが、仲間の裏切り疑惑により明墨が逮捕されてしまう事態にー…

6月16日(日)、遂に明墨と伊達原が法廷で直接対決する最終回が放送されました。


以下では、

・『アンチヒーロー』最終回のネタバレと考察
・12年前の糸井一家殺人事件の真犯人は誰なのか
・裏切者は緑川でその理由は?

について解説していきます。


アンチヒーロー最終回のネタバレ考察

白木は裏切者?

第9話でまさかの裏切り者であることが発覚した白木(大島優子)。


しかし、結論からお伝えすると、

・明墨が逮捕されたこと
・白木が伊達原に、緋山のジャケットを届けたこと

は、すべて明墨の作戦通りでした。


明墨の狙いは、伊達原を法廷に誘き出し、直接対決の場を設けること。


そこで信頼する白木に協力を依頼し、緋山のジャケットを伊達原に届けさせて、自らが逮捕されるように仕向けたのでした。

白木は裏切者ではなく、明墨の協力者でした!



放送開始当初から、『アンチヒーロー』の登場人物の名前には「色」が含まれている人物と、そうでない人物がいることが話題になっていました。

そして、話が進むにつれて、「名前に色が含まれている人物は、明墨に協力する人間」という仮説が有力視されていましたが、やはり白木も明墨の協力者でしたね。

…となると、検察側のあの人も…??


赤峰達が仕掛けた「嘘」

検察からの圧力により、薬物の調査結果を硫酸タリウムからボツリヌストキシンに改ざんした科捜研の担当者・平塚。

しかし、罪悪感に苛まれた彼は、退職直前部下に自らの不正を告白し、「お前はそうなるな」と真実を明かしていました。


この話を知った赤峰達は、「罪悪感に苛まれた平塚が、退職前に調査資料を正しいものに差し替えたらしい」という“嘘”が伊達原の耳に入るよう仕掛けます。


その“嘘”を信じた伊達原は科捜研を訪れ、「糸井一家殺人事件」の証拠ファイルに入っていた当該資料(薬物検査の正しい調査結果)を燃やして証拠を隠滅しました。


しかし、このファイルに格納されていた資料、実は何者かが先回りして忍び込ませていた偽物(明墨法律事務所の青山が作成したもの)。

さらに、伊達原が資料を燃やす様子が小型隠しカメラに記録されていたのです。


嘘を信じた伊達原がやってくるであろうことを予測し、偽の資料をファイルに忍び込ませ、隠しカメラを設置した人物-…


伊達原の不正を暴く重要な役割を担った人物こそ、彼の右腕と思われた優秀な検事・緑川(木村佳乃)でした。


一体なぜ、彼女は伊達原を裏切り、明墨側に寝返ったのでしょうか。


検察側の裏切者は緑川!

実は、緑川と明墨は当初からずっと協力関係にありました。

緑川が尊敬する元判事・瀬古は、彼女が伊達原に反感を持っていることに最初から気づいていた


明墨と緑川、そして真実を追い求める途中で亡くなった検事・桃瀬礼子は、司法修習生の同期でした。


彼らは、桃瀬の死の直前に、伊達原ら検察組織が糸井一家殺人事件で不正に証拠を隠ぺいし、志水の有罪をでっちあげたことを知ります。


桃瀬が亡くなった後、彼女の遺志を引き継ぎ真相を明らかにすることを互いに誓っていたのです。

緑川は検察内部に残り、実績を積み重ねて伊達原の懐に入ることに成功。
明墨は検察を辞め、弁護士として検察組織の外部から真相究明に乗り出しました。


最終回の結末

世間でも「検察が証拠を隠ぺいして、不正に死刑判決を確定させた」というショッキングなニュースが大々的に取り上げられ、連日報道が続いています。


また、判事から転落した瀬古も会見を開き、12年前に自ら死刑判決を下した事件の不正を認め、真実を明らかにしました。


そして緑川が設置した小型カメラの映像が決定打となり、過去の不正が明らかになった伊達原は、世間から糾弾され、検事から失脚するのでした。


場面変わって、証拠隠滅罪により逮捕された明墨のもとへ、赤峰が面会に訪れます。


明墨は、赤嶺を雇った理由について以下のように明かしました。

「初めて君を見た時(松永理人の冤罪事件の裁判)、君のもつ正義感や司法に対する考えが、きっと12年前の事件解決にも役立つだろうと思った」

赤峰は、自分自身が(松永理人の)冤罪事件の裁判で敗れたことにより、

「罪を償えば世間が受け入れてくれる、という考えは甘いこと。司法による制裁が、決して綺麗ごとではないことに気が付いた。そういう意味で、アンチヒーローは必要な存在なのかもしれない。」

と自らの想いを明かします。


そして最後に、明墨の目を真っすぐと見て、

「私があなたを無罪にして差し上げます」

と力強く告げるのでした。


今度は明墨の意思を継いだ赤峰がアンチヒーローとして、明墨を弁護し守っていくー…

ということで物語は幕を下ろしました。


また、最終話では、死刑囚として服役していた志水裕策が釈放され、娘(紗耶)と再会する場面も描かれました。


12年間願い続けた娘と再会し、力強く抱きしめるシーンは、涙なしには見られませんでした…


再審請求が認められたということで、志水の無実が法的に証明される未来を祈るばかりです。


伊達原の不正と検察の闇が明らかにされた一方で、劇中でははっきりと描かれなかった真実もあります。

以下では、

・糸井一家殺人事件の真犯人は誰だったのか

について考察していきます。


真犯人は誰?

真犯人は「別にいる」

最終回の放送を終え、12年前の糸井一家殺人事件の真犯人が、志水裕策でないことは現時点で明白な事実ですね。

しかし、『アンチヒーロー』の劇中では、糸井一家殺人事件の真犯人が誰なのかは最後まで明らかにされませんでした。



真犯人が誰なのかを突き止めるのは弁護士(=明墨)の職務ではなく、この作品の本題ではありません。

あくまでも、この壮大なストーリーのテーマは、「それぞれが正しいと信じたことが正義なのか?悪だと考えることは間違いなのか?」という「善悪の脆さ」です。


ただ、真犯人が誰なのかは、やはり気になるところですよね…!


放送終了後、一家の死因が食中毒の原因にもなりうる「ボツリヌス菌」であったことから、「事件性はなく、食中毒による事故だったのでは?」と予想する声も寄せられていました。

しかし、同作品のプロデューサーである飯田氏は、真犯人は志水の他にいる設定であることを明かしています。

 「一応、我々の中では真犯人の設定はあります。
正直、それを出すのか出さないのかは議論になりました。

(真犯人を)出す必要のあるドラマであるかというと、そこが論点ではなく、中心部分ではないという判断から、あえて出していません。
作品の世界では、今ものうのうと生きているだろうと想像もできます」

引用:シネマトゥデイ


一家の死因が食中毒ではないのだとしたら、真犯人は一体誰だったのでしょうか。


真犯人の正体は?


志水裕策が犯人ではないのだとしたら、真犯人は一体誰なのでしょうか。


SNS上では以下のような意見が寄せられています。

・事件発生時の志水の妻の所在が描かれていない。
→亡くなった志水の妻では?

・江越。だって迫田孝也だから。

・第1話で亡くなった羽木精工の社長?
→江越と羽木が繋がっていて、緋山がそこに就職した可能性も?





このドラマの主たるテーマは、12年前の事件の犯人探しではなく、真犯人がいたとしてもあえてその正体を明かさないという製作側の主旨ももちろん理解できます。


一方で、やはり物語の真相として「何が理由で誰が真犯人なのか」気になってしまうのも正直なところ…


今後そのあたりの真相も含めて、サイドストーリーのような形式で続編が見てみたいなあと著者個人的に思うのでした💭

最終話の予告編映像🎥

明墨は、検察側の立場であった12年前、志水に無実の罪の自白を強要していました。

今は伊達原が悪のように描かれていますが、正義と悪はその時の立場や環境によって簡単に入れ替わってしまうもの。

ドラマのタイトルにもある「アンチヒーロー」(=ダークヒーロー)という一見矛盾しているように見える存在も、実は表裏一体であることが作品全体を通して描かれているように思います。




志水の再審の結果や、赤峰が弁護を担当する明墨の裁判、真犯人の行方など、まだまだ気になることは多い今作品。

今後、映画や続編の制作にも期待したいところです!


まとめ

今回は以下の内容についてご紹介しました。

・『アンチヒーロー』最終回のネタバレと考察
・12年前の糸井一家殺人事件の真犯人は誰なのか
・裏切者は緑川でその理由は?

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